プロジェクトについて

南山大学国際化推進事業

カリスマ刷新運動の国際的研究―基層文化と外来文化の葛藤と融合: Pentecostalism and Charismatic Movements in East Asia

日本の聖霊運動やカリスマ刷新運動は、従来から研究されてきているが、それほど注目されることはなかった。今回、南カリフォルニア大学が主導してアジア、ラテンアメリカ、アフリカ、旧ソビエト連邦をターゲットに大がかりな調査(Pentecostal and Charismatic Research Initiative)が行われることになり、宗教文化研究所はその拠点候補として応募した。この機会をとらえて、改めて日本を中心とするこれらの運動の台頭や展開について国際的に韓国やブラジルなどの状況などとの比較を交えて大がかりな調査研究を行おうとするものである。

なぜペンテコスタリズムとカリスマ運動の研究が重要か
・現代世界におけるキリスト教全体の動向のなかで、民衆的、体感的、体験的なプロテスタンティズムの流派であるペンテコスタリズムが、この20年ほどの間、特に大きな成長をしていること
・そのなかでも、韓国で形成された諸教会の、世界的な伝道運動が、きわめて活発であること
・カトリック教会においても、ヴァチカン中心の位階制的権威構造は不変であるにしても、民衆的、体感的、体験的な、カリスマ運動が、一定の役割を果たしていること
・日本のキリスト教においても、ペンテコスタリズムは、特に、移民社会を中心に、活発に活動しているが、旧来の在来宗教中心の宗教研究からは、あまり研究されてこなかったこと
・したがって、日本を中心に、日韓の比較研究、また在日ブラジル人等の調査研究は、早急に開始する価値のある研究領域であること<BR>

方法論
このプロジェクトは、以下のような活動を組織したり提供したりすることによって先の目的を成し遂げることをめざしている。
・グループのメンバー(いずれも自らの研究を個別に出版するとともにこのプロジェクトと関連する南山宗教文化研究所での出版物に寄稿する予定)の研究支援。
・日本と韓国の関連領域の研究者の広いネットワークを構築し、過去に協力した世界中の研究者と協力
・情報を収集し共有するためにホームページとブログを管理する。
・一連の懇話会、ワークショップに加え、最終的には国際シンポジウムを主催する。
・研究所が研究成果を英語と日本語で出版するとともに、各人がそれぞれの言語で論文を発表する。

このプロジェクトの重要性と貢献
このプロジェクトは、ラテンアメリカ、日本、韓国における新たな形態や活動のように、ペンテコスタリズムの「国際」的で「非西洋的」な側面を明らかにすることによってペンテコスタリズムの広い理解に貢献するだろう。それは、キリスト教のペンテコステ・カリスマ運動に関してとりわけ他の新宗教運動との関連で何が特徴的なのか、また、東アジアにおいてこれらの運動が将来どうなると考えられるのか、さらに、ひるがえって、西洋のペンテコスタリズムにどのような影響を与える可能性があるのか、について何らかの結論を得るだろう。